Soundtrack 1

この映画の中で流れる音楽は、ほとんどが現地ハワイのアーティストによるもの。特にハワイの大会以降に出てくる曲は、おだやかで心地よい曲やハワイの青空のようなアロハ!な曲が多く、とっても癒されます。(残念ながらサウンドトラックアルバムは発売されていないようです。)ここでは、それらの曲をできるだけ劇中に出てくる順に並べてみました。サウンドトラックを知ってから再び映画を観ると、それぞれのシーンが一層楽しめると思いますヨ。

(映画のストーリー・内容に触れる記述があります。本編観賞後にご覧いただくことをお勧めします。)


1.  ??? (カリフォルニア大会)…と言いつつ、のっけからナンですが…。映画の冒頭から流れるヒップホップ+ロック(?)な曲、これの曲名がどうしても分かりません。エンドロールのクレジットにも無いみたいで…。もし分かったら後日追記します。

2.  All You Want  -  Society 1 (モンローの軌跡)カリフォルニア大会のテレビ中継にて、世界チャンピオン、デイビッド・モンローの軌跡を紹介するビデオ映像が流れます。そのBGMとなっているのがこの曲。Wikipediaによると、Society 1はロサンゼルスのインダストリアル・メタル・ロックバンドで、ハワイのミュージシャンではありません。このシーンはまだ舞台がカリフォルニアなので、この選曲となったのでしょうね。

3.  Nude On The Moon  -  Tipsy (ハワイへ)ハワイへ向かう飛行機のシーン。大型ホテルが立ち並ぶワイキキやサーフィンを楽しむ人々の映像に、トロピカルで能天気なこの曲。ムードは一気にハワイアン! 飛行機はもちろんHawaiian Airlinesです。

4.  Honolulu  -  O-shen (リムジン)長大なリムジンが空港に着いたデイビッドを迎えに来る。ドアを開けると流れ出すヘビーなベースサウンド。リムジン車内で女の子たちとじゃれ合うシーンもこの曲です。高慢でスター気取りのこの頃のデイビッドにぴったりな曲調ですね。

5.  Vibes Dem Cool  -  B.E.T.  (ジョー・キミアラをピックアップ)デイビッドがリムジンで去った後、同じくサーファーのジョー・キミアラの迎えにピックアップトラックが到着します。そこで流れてくるのがこの曲。B.E.T.はハワイ地元のヒップホップ/レゲエのデュオ。このミュージックビデオの冒頭のクレジット表示には、なんと『ザ・ライド』の監督であるネイザン・クロサワさんの名前がありますよ。お見逃しなく。

6.  Welcome To The City Of Golden Dreams  -  Bingo Palace (第1ヒート&ワイプアウト)ノースショアでの大会、第1ヒートが始まると共にこの曲が流れます。曲調はジワジワと盛り上がりつつも、ヒョ〜ヒョ〜という不安定なシンセサウンドが何か起きそうな雰囲気を醸し出しています。ワイプアウトしたデイビッドを巻き込んでいく大波。そこに曲の05:06からのヒュ〜〜〜ンという上昇音がぴったりシンクロして効果的です。曲のエンディング(06:06〜)のカツーン、カツーンというリムショット音をつなげて、 "事故が起きてしまった…"感をうまく演出しています。

7.  Anjuli  -  Hapa (溺れて…)溺れて水中にただようデイビッド。そこに一人の男が助けに来て、デイビッドを抱えて浜へ。SF的な要素のあるシーンですが、シンセサイザーではなく、ギターのアルペジオというアナログなサウンドで表現しているのがいいですね。ここから先は当分の間、物語の舞台の時代感にマッチしないようなエレクトロニックなサウンドの曲はほとんど使われていません。どの場面も本当にていねいに選曲され、シーンにフィットしていると感じます。しかもハワイのアーティスト達の曲ばかりという、もう、この映画は音楽面も素晴らしすぎます。

8.  Kawohikukapulani  -  'Ale'a (モアナホテル)電話を掛けたいというデイビッドをデュークが「モアナ・ホテル」に連れて行きます。そのホテル内で小さくかかっている、超おだやか〜なBGMがこの曲。これ以降、ハワイ語の歌が多用され、ハワイならでは雰囲気に映画全体が包まれていきます。'Ale'aというハワイのグループのアルバム『Take Me Home』の6曲目に収録されています。

9.  Ka Manokalanipo   -   Makaha Sons (重いボードでチャレンジ)デイビッドはビーチで空いているサーフボードを見つけ、サーフィンを試みます。しかしそれは木製で非常に重い昔のサーブボード。世界チャンピオンなのに、ボードに立つことすらままならず、ヘトヘトになって戻ってきます。そんなデイビッドのちょっとコミカルな姿にぴったりな曲ですね。

10. Hawaiian Man  -   Weldon Kekauoha (サーフィンの手ほどき、デュークの泳ぎ)重いボードをうまく扱えないデイビッドに、デュークがサーフィンを一から手ほどきします。ボードに乗る位置やパドリングの仕方、テイクオフ…。最初はおぼつかなかったデイビッドですが、最後はうまく乗れてバンザイ!\(^o^)/このシーンに流れている曲ですが、歌っているのはなんと映画でビーチボーイのブラッキー(レフアのお兄さん)役を演じている人、ウェルドン・ケカウオハさん。ハワイを代表するミュージシャンのひとりだそうです。曲・歌声共とってもさわやかです。この後、3人組のビーチボーイが来てデュークに泳ぎの競争を持ちかけます。断るとケンカになりそうで仕方なく応じるデューク。後追いでスタートしつつも圧勝して帰ってきます。このシーンで流れるのもこの曲。「Hawaiian Man」、正しく「デュークのテーマ」ですね。

11. I Don't Think So  -  The MiGs (タイムスリップの実感) デュークの家に居候するデイビッド。部屋にある古いガラスの浮き玉や油で灯すランプなどを手に取り、100年前にタイムスリップした実感をいやおうなしに深めていきます。そこで使われているのがこの曲です。The MiGsはロサンゼルスのバンド。ハワイではなくロサンゼルスの曲をここで選んだのは、デイビッドが本当は帰りたい場所…という意味が込められているのかもしれません。

12. The Crab Dance  -  Taimane Gardner (カニ集め)デュークは母親にカニを取ってくるよう言いつけられ、デイビッドと共にビーチに行きます。夕食となるカニを集めながらもふざけ合ったりビーチボーイ達にイタズラをしたり。この愉快なシーンに流れているのがこの曲ですが、残念ながらどうしてもソースが見つかりません。映画用の書き下ろしでリリースはされていないのかも。演奏しているのはタイマネ・ガードナーという美しき女性ウクレレ奏者です。凄腕です

Soundtrack 2 へつづく)